3年振りに北海道探鳥旅行に行ってきました。
今回は道北をメインに、利尻島→天売島→旭川と南下するスケジュールを組みました。
先ずは、前回見れなかった雪辱を果たすためクマゲラに会いに行きました。
2019年に利尻島に行ったのは、我孫子で毎年11月に催されるジャパン・バード・フェスティバルが切っ掛けでした。利尻島のPRブースでは、クマゲラのぬいぐるみを販売しながら、クマゲラが見れることをスタッフが盛んにアピールされていました。私はクマゲラを見たことがなかったので、いずれ利尻島に行って見てみたいと思うに至り念願かなって2019年に訪れたわけですが、時期が数日遅く既に巣立った後で、遠くで飛翔するのを見たり鳴き声を聞いたりと結局まともに見ることができませんでした。
「今回も時期的にはギリギリ、3泊4日のうち1回でも見れたら…」
そんな淡い期待のもと最初の2日間は天気も悪く出会うことができませんでしたが、
3日目の早朝、待つこと1時間。「キョーォ、キョーォ」との鳴き声が聞こえるや否や、クマゲラのオスが給餌にやってきました。
濃霧により視界が悪かったため良好ではありませんでしたが、初めてまともにクマゲラを見ることができて大興奮です。やってきたのはオスで、2羽のヒナに代わる代わる給餌を行っていました。1分も経たぬうちに去って行きましたので一瞬の出来事でした。そうこうしているうちに残念ながらタイムアップとなりました。後は最終日となる明日の早朝にかけることになりました。
この3日間が嘘のように朝から快晴で絶好の探鳥日和となりました。晴れ男の面目躍如です。
観察場所も日が当たって条件も整ったなか待つこと約1時間。ついにオスが現れました。
巣のある近くの木に止まり首を左右に振りながら「キョーォ、キョーォ」と鳴いています。
利尻のクマゲラは人に対しての警戒心が強いと思われ、どうやら威嚇されていたのかも知れません。
その後、ヒナに給餌を開始しました。
やはり警戒していたのでしょうか。昨日より早く30秒ほどで去って行きました。
そうして更に待つこと20分ほど。今度はメスがやってきてくれました。
オスは頭上から後頭部までが赤色ですが、メスは後頭部のみが赤色をしていて見分けがつきます。口いっぱいにアリを頬張り代わる代わるヒナに給餌して去って行きました。
幸運なことにオスメス両方の給餌が見れて、興奮冷めやらぬまま観察場所を後にしました。
帰り際「まさか育雛放棄しないよなぁ…」と少し長く居すぎたことに若干後悔しつつ、この手の探鳥では親鳥に刺激を与えぬよう、できればブラインドを持ち歩くべきだと反省した次第です。
この度の道北探鳥では唯一のデジ一動画になりますが、写真とはまた趣が異なりまるで観察場所に居るような気分を味わえます。再び会える日を楽しみに利尻島を後にしました。
(2022/06/13-14撮影)