「ガァオー ガオー」
遠くの茂みからカエルのような独特な鳴き声が聞こえてきました。
ライチョウのオスですが、よーく見ていると近くにもう1羽オスがいるのを発見しました。

なんと、昨日ホテルの方から聞いていた「はぐれオス」のようです。

はぐれオスと言えばライオンの世界ではよく聞いていましたが、ライチョウも居るなんてびっくりしました。もし本当であれば、この2羽は前日に見た番の縄張りに侵入し、メスを強奪するのかも知れませんね。または、厳しい環境下で暮らしていくのにオス同士協力して生きているのかも知れません。いずれにせよ、ライチョウもなかなか厳しい世界ですね。

旅の目的であったライチョウツアーには計10名が参加しました。AM10:00スタートで前日の自然観察ツアーとほぼ同じ時間帯でしたが、好天が災いし一向にライチョウは姿を見せませんでした。

私は幸いなことに前日に3番、当日の早朝にはぐれオス×2羽を見ることができたので最悪見れなくても仕方ないと思っていましたが、ライチョウを見たことがない参加者が多かったので何だかどんよりと諦めムードが漂っていました。しかし、最後の最後に1番が現れてくれたことで、ガイドさん2名を含め一同歓喜の渦に包まれました。

オスは足環をつけていないので、おそらく前日に見た3番目の番と思われます。メスはほぼ隠蔽色となっており、遠くからだと背景になじんでほとんど見分けがつけ辛くなっています。10分ほど楽しませてくれた後にハイマツの中に消えていきました。

(2022/05/16撮影)

哀愁 / はぐれライチョウ” に対して2件のコメントがあります。

  1. サトシくん より:

    はぐれオスも生きるのに必死なんですね。
    前日に3つがい見ておいて正解でしたね。他の参加者も最後に1つがい見られ、感激されたことでしょう。
    私もこうして写真で見られ、感動します。

  2. ふーさん より:

    はい、ライチョウはただでさえ個体数が少ないのに加えて、熾烈な生存競争ですからホント大変な鳥ですよね。

返信をキャンセルする。

コメントを残すにはログインしてください。