1992年3月10日

流山野鳥同好会会報 
第一号 1992.3.10

流山市は、野鳥の宝庫です。森林、畑、水田、河川に恵まれた流山市には、四季折々の野鳥が姿を見せます。十数年前までは開発も余り進まず、家の周囲にも珍しい鳥、春秋には渡りをする鳥を無類に見る事が出来ました。しかし、最近は樹木が切り倒され、家が建てられ、鳥が住み難い環境になって来ましたが、まだ市内には多くの野鳥が見られます。
特に、丘陵地帯と江戸川に挟まれた水田地帯(新川耕地)は、丘陵の林には山野の鳥、水田にはチドリ、シギ、サギ類が、江戸川にはカモ類が見られ、特に冬に見られるタゲリは、県内でも数個所しか越冬しない頭に冠羽を持つ美しい大型のチドリです。

今回これら流山市に棲む鳥、渡りで訪れる鳥を観察する為、流山野鳥同好会を設立しました。皆様も観察会に参加され、身の回りに棲む鳥達との交流を深めるようお奨めします。尚、同好会では、観察会には野鳥だけではなく、昆虫・野草などの観察も行いたいと思います。

 第一回新川耕地観察会報告

観察日

  平成4年2月16日(日)

天気 晴

集合時間の午前9時、江戸川台西口の集合場所に集まった人はなんと184名、小学生から年配の方達まで、流山で初めての探鳥会に集まってくれました。コースは、駅より北中の前を通り、流山街道を渡り、あたご神社より坂を下り、流山北高の北側の道を過ぎ、北高角より、有料道路ぞいの道を流山方面に向かいました。天気は晴れ、無風で暖かく、冬の探鳥会としては最高の日和でした。枯田には、ツグミ・タゲリ・タシギ・アオジなど多種類の鳥が見られ、特に上耕地運動場と高速道の間には、ケリも数羽見られました。

ただ、前日、下見をした際、タゲリが数十羽いた田圃は、農家の人達が枯れ草を焼いたりして春の用意をしており、最近は、農家の人は平日は勤めに出、休日に農業をするので、観察会の日程、場所に注意をしなければいけないということが分かりました。先頭集団がカワセミの出る東葛病院下の橋に着いた時、最後の集団は千メートルも後の常磐高速道のガードを潜ったという有様で、皆さんが到着する前に帰られた方も大勢居られた様でした。橋では、水面すれすれに飛ぶカワセミの美しい姿が見られました。鳥合わせを終わり解散したのは、予定時間をオーバーした12時15分でした。

尚、今回は、野田野鳥同好会の会長、ほか皆さんに応援していただき、大変に助かりました。あつくお礼を申し上げます。

 

◇観察された鳥
コサギ チョウゲンボウ コジュケイ キジ コチドリ ケリ タゲリ タシギ キジバト カワセミ コゲラ ヒバリ ハクセキレイ タヒバリ ヒヨドリ モズ ジョウビタキ ツグミ ウグイス シジュウカラ メジロ ホオジロ カシラダカ アオジ カワラヒワ シメ スズメ ムクドリ カケス オナガ ハシボソガラス 以上31種

参加者

  184名

多くの方達から、「こんなに鳥を見たのは初めて」「タゲリは初めて見た」という言葉を頂き、ある人からは、わざわざお手紙を頂きました。

観察会への参加は、どなたでも自由で無料です。どうぞ、ハイキングを兼ねてお出かけください。会の終わりに鳥合わせを行い、その日に見聞きした鳥をチェックします。

お楽しみに!!!

次回よりの会報及び、観察会通知は、会員のみに限らせて頂きますのでご了承ください。
発行人:増村好幸
連絡先:石川弘