
隣市の農道を走っていると、40~50羽のカラスが田んぼで採餌しているところに遭遇。「おや、こんな時期にミヤマガラス?」と思って近づくと、ハシボソガラスのようでした。しかし、ハシボソガラスが繁殖期に群れているのはおかしいので調べてみると、ミヤマガラスの若鳥(第一回冬羽〜初夏)はクチバシの付け根にまだ黒い羽毛が残っていてハシボソガラスとよく似ているとのことでした。つまり、この小規模の群れは繁殖に参加しないミヤマガラスの若い個体群、または渡りが遅れた個体群となるようです。
例年耕地でみられるミヤマガラスは、頭が絶壁でクチバシの付け根が白い成鳥なのでわかりやすいですが、若鳥はよく見ないとわからないですね。ハシボソガラスよりもやや小さい47cmでクチバシが細長く尖っていることから、並んでいたら見分けがつきそうです。

ミヤマガラスであるもうひとつの決め手は、ハシボソガラスが群れていたとしてもコクマルガラスが混じることはないという点です。群れの中に2羽のコクマルガラスがいました。画像は、人気のあるパンダ模様の淡色型ではなくいわゆる暗色型(全身黒色)または若鳥になりますが、羽の根元(羽基)の白色がうっすらと浮かび上がっていますね。
中型サイズのミヤマガラスと小型サイズのコクマルガラス。大きさも姿も違うこの2種が、まるで一つの家族のように行動を共にするには訳があります。以下、主な理由です。
| ミヤマガラス | コクマルガラス | |
|---|---|---|
| 外敵対策 | コクマルガラスは体が小さく動きが機敏で、外敵への警戒心が非常に強いです。彼らが群れに混じることで、タカなどの天敵が近づいた際、より早く異変に気づくことができます。 | 体の大きなミヤマガラスの大群の中に紛れることで、自分たちが襲われるリスクを減らします。また、力の強いミヤマガラスが外敵を追い払ってくれることもあります。 |
| 採食 | 鋭く真っ直ぐなクチバシで地面を掘り起こし、土の中の虫や植物の根を探すのが得意です。 | クチバシが短いため、深く掘るのは苦手ですが、ミヤマガラスが掘り返した後の土から、逃げ出した虫などを効率よく拾い上げることができます。 |
おそらくこの数日中には、繁殖地の北に旅だつことでしょう。珍しい出会いに大満足でした。
(2026年4月28日撮影)


