生憎の曇天かつ小雨日和の悪天候の中、この旅4番目に楽しみにしていたカツオドリを見に行きました。暗くて雨のため撮影を逡巡しましたが、せめて証拠写真でもと思いしばらくの間待っていたところ、やってきましたメスのカツオドリです。船上ではなく港で見られるのは、国内ではここだけと言われている大型の海鳥です。


ようやくオスがやってきてくれました。しかも、曇天の隙間から一瞬光が差したことで、いくらか明るい状態で見る事ができたので、黄色の嘴と青い顔も確認ができました。

カツオドリの狩りは、海面付近を飛び回りながら獲物となる魚類を探し、見つけるや否や上空から直滑降して水中にダイブして捕まえます。一説には、水面はコンクリート程の固さにもなるそうで、カツオドリ自身の体へのダメージも大きく、結果的に網膜剥離を起こして失明するに至ってしまうという、別名「死のダイビング」とも言われるほどとても過酷な狩りになります。見ている分には豪快で格好いいなぁなんて気軽に思いますが、カツオドリにとっては命がけなんですね。

(2023/2/7撮影)