2016年11月24日

2016年11月24日(日)第224回 定例観察会(西深井・新川耕地)

 天気予報では今日は晴れて暖かくなるとのことでしたが、朝方は曇り空で寒かったので防寒服に皮手袋と防寒対策万全で運河駅に集合しました。定刻となりましたので幹事さんの誘導のもと流山街道を渡って水辺公園に移動しました。そこで、幹事さんから今日の行程の説明があり、新川耕地ではタゲリに出会えるかもとのこと、期待を膨らませて観察開始です。

 水辺公園には野鳥が沢山いて、先ずはそこでの観察に集中しました。公園に到着前、キセキレイがいたとの声があり、どれどれと探そうとしましたが飛び去った後で見ることができませんでした。公園にはダイサギ、コサギ、カルガモ、オオバンが見られました。

 運河沿いに歩いて行くとヒドリガモとオオバンの集団に出会い、水の中のみならず土手にも沢山いました。

 その中にコチドリがいるよとのこと、なる程1羽いるので見ていると、イカルチドリではないかなとの声。持参の小図鑑で調べていたら、幹事さんからコチドリは目の外縁の黄色が明瞭であること、また、目の上の白色帯の形状が異なっており、特に前頭部での左右の繋がり部分が太いこと、嘴がやや短いことなどとその相違点を教えて頂きイカルチドリであることを納得しました。カモ集団の中には、コガモやマガモが混在していました。

 しばらく歩くとカワセミがいるとの声、国交省の水位計施設(とんがり帽子小屋)の欄干に止まっていました。動くことはなく静かにしていたので十分見ることができ満足でした。そうこうしているうちに突如川に飛び込み、今度は土手に並べられた大きな石の一つに止まりました。よく見ると口には魚を咥えており、飲み込むまでその仕草をジッと見ていました。これだけジックリ見ることが出来てとても満足でした。なお、難を言えば、この時はまだ曇り空でしたので、羽根の色に鮮やかさがなかったのが残念でした。カワセミに関しては、この後歩いていくうちに先程の水位計施設の反対側(西側)の欄干でも見ることができましたし、さらに工業団地先の川でも枝に止まっているところをジックリ見ることができました。工業団地先に着く頃は予報通り空は晴れ上がり、気温も上昇して汗ばむ程、陽射し効果と相俟って羽根の色が鮮やかに映ってとてもきれいで至福でした。

 この後、「割烹新川」脇から森や畑のある小道を散策しました。幹事さんからカケスが鳴いていると言われ、あの鳴き声がそうか、もう一度聞きたいなと思っていましたが、その一声だけで後は鳴くことはありませんでした。この時、幹事さんの集団にいてラッキーと感じた次第です。また、後ろの集団から、ジョウビタキがいるとの声、遠くにある民家の屋根に立てられたテレビアンテナに止まっているのを見ることができました。

 この後、ツグミやメジロの声を聞くことができました。また、ウグイスの地鳴きも聞くこともできました。竹藪の中で、しかも、すぐそばで鳴いているので個体を見ることができるのではと探しましたが、見つかりませんでした。でも暫く鳴いていたのでジックリ聞くことができました。

 工業団地手前で運河の土手に戻り、少し先まで歩きました。そこでは、水浴びしているバンを見ることができました。また、排水流出口にイソシギがいるとの声、1羽を集中して見ていたところ2羽いるとの声、2羽とも何か餌を求めて忙しく歩き回っていました。そうこうしているうちに幹事さんから左にいるのはクサシギだよとのこと、翼の付け根に白い切れ込みがない、そこが大きな決め手だよと教えてくれました。

 におどり公園では、カケスの鳴き声を確認しました。姿を見ようと探していたら、飛び去ってしまい、飛んでいる姿しか見られませんでした。そこではカワラヒワやシジュウカラ、ツグミなどにも出会うことが出来ました。新川耕地では以前あったヨシ原が大分刈られて大きく変貌してビックリでした。

 小川沿いに歩き、ヨシ原にホオジロが3・4羽群がって忙しく動き回っていました。また、稲の刈込跡にハクセキレイが飛び回っていました。目を上に転じると電線にモズが止まっていました。鳴くこともなくシルエットだけで判別できるとは凄いと脱帽でした。小川では遠くにアオサギが微動だにせずジッと立っていました。

 新川耕地から帰ろうとしていたら、電線にツグミが1羽止まり、その後、1羽、2羽と加わって計3 羽見ることができました。この時は順光で陽が射していたのでシルエット状とはならず羽根の色を見ることができました。これらのツグミは暫く止まっており我々一行を見送っているかのようでした。

 この後、におどり公園に戻りましたが、途中、ファンケル工場沿いのフェンス際に人だかりです。見るとフェンス外側に植えられた低木の枝に、トカゲが腹を外側に吊り下げられていました。首のあたりから枝に刺されておりダラリと垂れ下がっていました。モズには「はやにえ」の習性があることは知ってはいましたが、実物を目にしたのは初めてで大きな収穫でした。今回はタゲリと出会うことができず残念でしたが、「はやにえ」をこの目で見ることができました。また何かにつけ知らないことを教えて頂いたり、自分ではその存在に気付かなかった鳥を多くの方から教えて頂いたりで有意義で楽しいひと時を過ごさせて頂きました。皆さんに敬意を表すると共に感謝いたします。(S.A)

◆観察した鳥
カイツブリ、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオタカ、ヒドリガモ、コガモ、マガモ、カルガモ、バン、オオバン、イカルチドリ、クサシギ、イソシギ、キジバト、カワセミ、コゲラ、ヒバリ、キセキレイ、ハクセキレイ、タヒバリ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、ツグミ、ウグイス、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス
以上37 種

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