車で来るメリットは広い探鳥地を短時間で移動できるところです。定例観察会では遠すぎて歩いて行くことのできない我孫子市側に向かいました。

以前、クイナが見れたので期待して出向いたところ、何やらたくさんの人で賑わっていました。「あぁ、これは何か居るんだな」と思いそっと近づいて行くと、小川が流れるアシ原の辺りに向けて大砲が数台並んでいました。

私はコロナに対して人一倍敏感なため、三密を避けて遠目でその様子を眺めていると、ベテランの皆さんがクイナとヒクイナのことを話している声が聞こえてきました。クイナが居ることがわかったので、あとはなるべく人から離れつつ現れるのを待つことにしました。

最初に現れてくれたのがベニマシコのオスでした。

狙っている獲物とは異なるせいか、意外にも居合わせていたバーダーの皆さんの関心も薄く、私一人がシャッターを切っていました。逆光でしたが、そこそこ赤色がきれいにでているオスですね。

現地に来て1.5時間ほど経ったころでしょうか。ベテランの皆さんがカメラを置いて少し離れて談笑する中、アシのしげる場所に少しだけできた小さな空間に、クイナがひよこっと顔を出してくれました。

その数十分前にヒクイナも一瞬だけ見れましたが撮影するには至りませんでしたので、全身が見れなかったとはいえ待った甲斐がありました。

目的を果たせてウキウキしながらスポットを離れて周囲の散策も開始しました。

遊歩道沿いを歩きながら沼の方を見渡すと、日の光が眩しくてはっきりとは見えないながらも、コサギ、カルガモ、マガモ、オオバン、バン、コブハクチョウなどが現れて楽しませてくれました。ボートの縁には、カワウやセグロカモメが羽を休めていました。

遠くでチュンチュンと騒々しくさえずるスズメの群れに遭遇。よく見ると可愛い顔をしていますね。

アカガシラサギが居るとの情報を聞いたので、あちこち探しましたが発見できませんでした。
そろそろと帰ろうかなと思いながら引き上げているときに、ジョウビタキ♂が現れてくれました。

柏市側と合わせて都合5時間ほどの観察時間となりましたが、お目当てのミサゴとクイナにも出会え、合計で30種と満足いく探鳥となりました。

【観察した鳥】ベニマシコ、ヒクイナ、クイナ、コサギ、カルガモ、マガモ、オオバン、バン、コブハクチョウ、カワウ、セグロカモメ、ハクセキレイ、アオジ、ウグイス、オオジュリン、ホオジロ、ヒヨドリ、ハシボソガラス、ツグミ、スズメ、ジョウビタキ、ツグミ、ムクドリ、キジバト 計24種