3月11日快晴の朝、所要のため柏方面に車で出かけた帰り道に手賀沼に寄って探鳥を行いました。
定例観察会では北柏駅に集合して歩いて手賀沼に向かいますが、北千葉導水ビジターセンターのある辺りに車を停めて、大分ショートカットした位置からひとり観察会をスタートしました。
久々に訪れた手賀沼自然ふれあい緑道でしたが、サイクリングロードをビュンビュン飛ばす自転車に気づかず、何度も危ない目に会いながら沼の方に広がるアシ原を探索しました。スズメが多いなぁと思いながら見ていると、オオジュリンが視界に入りました。
地味な鳥なので見過ごしがちですが、数羽で群れていたうちの1羽になります。
喉が黒い斑点で囲まれているように見えないのでメスになるのでしょうか。冬羽はオスメスの識別が難しいですね。
東に進むと過去の観察会にてハヤブサを見れたこともあり粘りましたが、残念ながらお目にかかることはできませんでした。
さらに東へと進み、戸張新田の三か所見渡せる東屋付近では、梅の木が十数本植わっており丁度花が咲いているところでした。そこに、「ヒ~ヨ、ヒ~ヨ」と鳴き声が聞こえてきたので探してみると、蜜を吸いに来たヒヨドリでした。嘴の周りを黄色の花粉いっぱいにしてご満悦な様子です。
大津川を渡りながら、橋から見える左右の川面に鳥がいないか探していると、右側にはカワラヒワが複数止まっていました。しばし観察していると、一斉に飛び立っていきましたが、そのうち1羽だけが出遅れて飛ぶ前に黄色い羽を広げて見せてくれました。きれいな明るいイエロ-ですね。
続いて左側を覗くと、オオバン、コガモ、カルガモ、カワウなどが泳ぐのを横目にコサギが観察できました。ゆったりと歩を進めながら、エサを探していたようです。頭からでている長い飾り羽が日の光に当たってキラキラしていました。
橋を渡り大井新田沿いを歩いていると、手賀沼に来てからずっと鳴き声が聞こえていたウグイスが、ようやく姿を見せてくれました。
今シーズン初めてさえずり始めたばかりのようでまだまだぎこちないですが、しばし観察していると「ホ~っホケキョ!」と元気よく鳴いてくれました。これからしばらくの間は楽しませてくれる時期になりますね。
そうこうしているうちに、目的の展望台に辿り着きました。お目当てのミサゴスポットです。
大砲を携えた先客が数名おりましたが、遠くの杭の上ではカワウしか見当たりませんでした。少し待機して待つこと数十分。出ました、ミサゴです。
遠く上空をゆっくりと飛翔する様を見ていると、獲物を探すために集中し水面を凝視しているような姿に見えてきます。翼が長く恰好いいのと白い頭に黒い過眼線が映え、見ていてほれぼれします。もう少し近くに来てくれるとクリアに撮れたのですが、まぁ良しといたしましょう。目的のミサゴを見れたので、場所を北に移動し我孫子市に向かいます。詳細は明日の投稿でお知らせします。
【観察した鳥】スズメ、ハクセキレイ、ヒバリ、トビ、オオジュリン、アオジ、ホオジロ、ダイサギ、コサギ、オオバン、コガモ、カルガモ、カワウ、カワラヒワ、ヒヨドリ、ハシブトガラス、ウグイス、ミサゴ、ツグミ 計19種