行きたかった「東よか干潟」が潮の関係でパスせざるを得なくなり、諫早干拓に変更しました。当地は、九州探鳥地の中では大変メジャーな場所ですが、何せ場所が広大過ぎてどこがポイントかも分かりません。先ずは無難な中央から攻めることにしました。
道路の両サイドに広がる農耕地では、何百羽という数えきれないほどのタゲリが一面に点在していました。「ミャーッ ミャーッ」と大合唱です。
堤防の向こう側は、はるかかなたまで続く広大なアシ原です。遠くでは、ハクチョウ系の鳥が数羽降り立っているのが見えました。近場では「チュイリーン」という地鳴きのもと、オオジュリンが飛び交っていました。ツリスガラを見たかったので暫し待ちましたが当然のように現れません。地元の方も声はすれど見たためしがないと仰る、見るのに相当難しい鳥なのです。この場所は、チュウヒを筆頭にたくさんの猛禽類が見れる場所ですが、訪問した時間帯も悪く出会うことができませんでした。
堤防を後にして暫し車を走らせていると、なにやら群れで飛んでいる鳥を発見、ホシムクドリでした。ムクドリの群れに混ざっているホシムクドリは見たことがありましたが、ホシムクドリだけの十数羽の群れは初めて見ました。
そして、1羽で忙しなく採餌していたクロツラヘラサギです。今津の個体と比べて警戒心が強く、少し近づいただけで飛んで行ってしまいました。
西から東へとあちこち車を走らせた結果、ようやくお目当ての鳥が見れました。マナヅルです。最大の越冬地である鹿児島県出水市のツルとは異なりますが、ここでは少数が観察できます。警戒心が強く、遠くからでもすぐに飛び去って行ってしまいます。ですが、初めて見るマナヅルだったので感動し、しばらくの間その余韻に浸っていました。
(2023/2/3撮影)