3年ぶりに初夏の日光に行ってきました。初日は、赤沼車庫より低公害バスに乗って、西ノ湖・千手ヶ浜周辺から探鳥開始です。始発のバスを待つ間、駐車場の周囲の樹々では、アカハラとカッコウのさえずりが心地よく響いていました。幸先の良い探鳥の旅がスタートです。


ムシクイ達が鳴く遊歩道を気持ちよく歩いていると、なんとクマに遭遇!幸いなことにこちらには気づいていないようで、心臓をバクバクさせながら証拠写真だけ撮って足早に去りました。写真のサイズから調べて見ると、撮影距離が約50m、写っているツキノワグマは体長80cm程度の子熊〜若年個体である可能性が非常に高いようです。5月中旬はちょうど子離れ直後にあたる時期のようで、親と離れた1歳半前後の子熊が単独で行動を開始するタイミングとも合致する模様。

私は慌てていたので一刻も早く立ち去ることしか考えていませんでしたが、幼獣は経験不足のため人への警戒心が強く、基本は逃げるそうなので、もし気づかれていたとしても襲われる可能性は極めて低かったようです。いずれにせよ、無事でホッとしました・・・


千手ヶ浜の近くまで辿り着き、ようやく落ち着きを取り戻したところで探鳥を再開。キビタキ、キバシリ、ヤマガラ、コガラなどが賑やかに出迎えてくれました。

  1. 都心と異なり、間近でみれるキビタキ
  2. 木と一体化しているキバシリ。この旅で観察できたのは2回のみでした。
  3. 頻繁にエサを運ぶキセキレイ。かなりの頻度でしたので、エサが豊富なんでしょうな。
  4. 巣で待つキセキレイのヒナたち。目がくりっとしていて可愛いですね。
  5. 千手ヶ浜より。近くに居た方々に、遊歩道はクマが居るかもしれないので注意喚起しました。
  1. 小田代原より探鳥再開。
  2. 早速、眼前を飛び交ってくれたノビタキ♂
  3. 恐らくペアリング済みのノビタキ♀
  4. 木の小さな隙間にある巣の中に入っていくヒガラ
  5. 「ルリルリ おおルリ きれいだな~」囀りに耳を澄ませていると、一瞬現れてくれたオオルリ
  6. 「キョキョキョ」と鳴きながら飛んできたアカゲラ
  7. 「チッヂョ チチチ チュチュ」とコサメビタキの囀りがあちこちで聞こえてきました。

小田代原より戦場ヶ原を通って赤沼駐車場に戻り、万歩計をみると約2万歩。いつものウォーキングの4倍も歩きましたが、野鳥たちとの出会いにワクワクしながらあっという間の一日でした。


宿泊場所の湯元では、シラカバの実にニュウナイスズメとスズメが飛び交い忙しなく採餌し、曇天の上空ではイワツバメの群れが舞っていました。(続く)

(撮影日:2025年5月18日)