1月19日(日)定例観察会の報告
2025年1月19日(日)AM 晴れ曇り・2℃・風速1m/s
曇りとの天気予報でしたが、いざ始まってみると暖かな日差しが降り注ぐ絶好の探鳥日和でした。新年最初の観察会は、総勢21名でスタートしました。
まずは運河駅を出発し、水鳥を目指して利根運河イベントステージに向かいます。すると早速、カワセミの姿を発見!一同、慌てて双眼鏡を構えましたが、残念ながら間に合わずがっかりです。後述しますが、実はこの日は「カワセミ祭り」と呼べるほど多くのカワセミに出会える日となりました。
イベントステージから運河を眺めると、ヒドリガモ、カルガモ、オオバンたちがのんびり泳いだり、丘に上がって草を採餌したりする姿が見られます。すると、突然視界の隅にシギが2羽弾丸のように水上を飛翔するのを発見。タシギでした。遠くに止まったためスコープでの観察が必須でしたが、水際にいたかと思えば土手を上ったり下ったりと、しばらく楽しませてもらいました。
浮橋を渡った向こう岸で、本日2度目となるカワセミを観察。その後、浮橋の欄干の上に止まる3度目のカワセミを発見しました。「水辺の宝石」と称されるその姿は、観察会序盤の主役として一同を盛り上げてくれました。
運河沿いを歩きながら、眼下に広がる運河の両岸に目を凝らして鳥たちを探しました。獲物を狙うモズ、仲睦まじいペアのように見えるマガモ、そしてカルガモやシジュウカラ、メジロ、ウグイス、アオジなど、多彩な鳥たちの姿を観察することができました。
ところで、今シーズンはツグミをほとんど見かけません。ここ運河でも同様で、全く姿を確認できませんでした。昨シーズンも飛来が遅く、数が少ないと話題でしたが、さらに減少しているように感じます。山中に食べ物が豊富で平地に来る必要がないのか、それとも個体数自体が減少しているのか…。簡単に見られた鳥が見られなくなるのは、寂しいものです。
理窓公園の五葉松に到着し、運河の斜面を下りながら公園内へ進みます。前日の下見ではシロハラやトラツグミが確認できたため、大きな声を出さず、音を立てず、一列に並んで慎重に進みました。しかし、鳥影はなく、鳴き声も聞こえず、気配すら感じられません。けどこれも探鳥の醍醐味。簡単に見られたら面白みが半減してしまいます。
ひょうたん池にて本日4度目のカワセミを観察。カワセミでお腹いっぱいになれるとは、なんて贅沢な観察会でしょう。
続いて、次の目的地であるヨシ原へ向かいます。下見時までこのエリアに入れることを知らなかったので、新しい発見でした。ここではシジュウカラ、アオジ、エナガ、ウグイスなどが右へ左へ飛び交う様子を楽しめました。
シラサギの池沿いを歩きながら、樹上のコゲラやメジロを観察し、カッコウ高原ではルリビタキの雌を確認することができました。
最後の目的地、白鳥の池では、トモエガモを探しましたが見つけられず。昨年の観察会も一日で抜けてしまったので、今回も同じように群れのもとへ移動してしまったのでしょう。いずれ、印旛沼の観察会も企画したいと思いました。
鳥合わせの結果、約3時間の探鳥で合計34種を確認することができました。大学共通テストと重なり、トイレが使えない不便な状況もありましたが、まずまずの成果と言えます。ご参加いただいた皆さま、お疲れさまでした!
(観察した鳥)カイツブリ、カワウ、アオサギ、コサギ、ハイタカ、ノスリ、ヒドリガモ、コガモ、マガモ、カルガモ、バン、オオバン、タシギ、キジバト、カワセミ、コゲラ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ルリビタキ、ジョウビタキ、トラツグミ、シロハラ、ウグイス、エナガ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
<追伸>
2月,3月用の案内チラシを作成しました。次回の市外観察会にも持参いたしますので、ぜひ周囲の方への配布にご協力ください。