4月16日私設観察会の報告

 昨日の雨降りから会としては、4月定例観察会は中止としました。が、朝にはほぼ雨が上がり曇り状態です。今日は私設観察会として準備しましたが、不安定な空模様のなか豊四季駅には、17名の会員が所狭しと集まりました。ちょっとびっくりです。

 さて本来の予定は、諏訪神社から大堀川水辺公園、そして駒木の「冒険の森」まで行き、水辺公園に戻るという行程でした。しかし私設観察会ということで諏訪神社、水辺公園をゆっくり一回りする行程に変えることにしました。

 まずは諏訪神社へ向かいます。半数ほどの方は初めてとのこと、私も下見を含め2回目です。鎮守の森に囲まれ身の引き締まる思いがします。ここにアオバズクの写真が置いてありました。10年ほど前のようです。5月の青葉のころ渡ってくる小型のフクロウで、樹洞に営巣します。諏訪神社のような大きく豊かな木々に囲まれた環境は、フクロウたちにとってとても大切な場所です。ここで私が持参したアオバズク、フクロウ、オオタカなどの羽を見てもらいました。昼間の猛禽のオオタカ、夜の猛禽のフクロウ。羽の違い、特徴など講釈させていただきました。暗い夜に狩りをするフクロウは、実に巧みですね。

左からアオバズクの尾羽、初列風切羽2枚。フクロウの次列風切羽、初列風切羽。
風切音が出ないよう表面には細かな毛があります。

 身も心も清められて、次は大堀川水辺公園です。ここには「クイナ」目当てのポイントがあります。人前には中々出てこないので見る機会の少ない鳥です。残念ながら今日は見られませんでしたが、個人で気長に観察してみてください。

 天気が回復し晴れ間もでてきました。ツグミ、カワラヒワ、アオジ、コゲラ、シジュウカラ・・・ 小鳥たちも気分良さそうにさえずり出しました。

 水辺公園をゆっくり一周します。サシバが数羽のカラスにモビング(攻撃されること)されています。カワセミが頭上を飛び越していきます。ホオジロが電線で一心にさえずっています。水辺公園は幼ない子供たちの憩いの場だけでなく、小鳥たちの生活の場でもありました。

 最後に鳥あわせです。カワウ、コサギ、サシバ、コガモ、カルガモ、バン、キジバト、カワセミ、コゲラ、ヒバリ、ツバメ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ツグミ、シジュウカラ、ホオジロ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス 確認22種。参加人数 17名。

 初めての観察場所でしたが良いポイントも有ります。ご近所の会員さん、マイフィールドにして「クイナ」情報お知らせくださいね。晴男、晴女の皆さん、今日はお疲れさまでした。