2016年12月18日

2016年12月18日(日)第225回 定例観察会(野々下・総合公園)

 2016年最後の観察会は、野々下・総合公園です。東武アーバンパークライン豊四季駅から、野々下水辺公園まで行き、そこから坂川へ出て川沿いを歩き、芝崎地区を通って、総合運動公園まで行くという、長距離コースでした。市街地、水辺、田畑、雑木林、公園といった多彩な環境があり、水辺の鳥から山野の鳥まで幅広く観察できたのが特徴です。

 豊四季駅を9時に出発し、市街地を歩いて行くと、お馴染みのスズメ、ヒヨドリが早速現れました。小さな畑に差し掛かった時、オレンジ色の鳥が棒の先端に止まるのが見えました。ジョウビタキのオスです。色が薄い個体で、初めはメスに見えましたが、よく見ると頭が薄っすらと灰色だったので、オスだと分かりました。まだ若い個体なのかもしれません。しばらくしてツグミも飛んで来て、棒の先端に止まり、よく観察できました。反対側に立つ大きな木の上の方には、小鳥が群れているのが見えました。望遠鏡で覗くとオレンジ色の鳥が沢山いました。アトリの群れです。アトリは沢山見られる年と少ない年があり、その年によって変動が大きいのですが、今年は各地で見られており、当たり年のようです。

 野々下水辺公園に着くと、キセキレイが飛んで行くのが見えました。一瞬だったので姿をよく見たわけではありませんが、鳴き声や飛び方から識別しました。水辺公園から坂川を見ると、ヒドリガモ、カルガモ、コガモなどのカモ類が泳いでいました。また、岸沿いに望遠鏡を覗いていくと、遠くにイソシギやハクセキレイが歩いているのが見えました。少し進み川の上流の方へ目を向けると、川岸にコサギが数羽並んでいました。アオサギも飛んで来てしばらく木に止まっていましたが、コサギが一斉に飛び立つと、アオサギも飛び、体の大きなサギ類が飛び交う様は迫力がありました。川沿いの細い木の枝には、ホオジロのオスが止まりました。しばらく観察していると、メスも同じ木に飛んで来て、オスとメスの違いを同時によく観察できました。他にもオオバンが水面で採餌していたり、セグロセキレイが水面上を飛んで行ったりする場面も見られました。そして、上流の奥へ望遠鏡で覗いていくと、日の光を浴びてオレンジ色に輝く鳥が止まっているのが見えました。カワセミです。正面を向いていて、オレンジ色の腹部が輝いていました。下嘴が赤いとメスですが、この個体の嘴は全体が黒かったのでオスでした。距離が遠く見つけるのが難しかった方も多かったと思いますが、見つかった時は歓声が上がりました。

 その後橋を渡り、坂川沿いを歩いて行きました。そこですぐ目に入ったのは、高速で飛んで行く猛禽の姿でした。急いで双眼鏡で覗くと、尖った翼に長い尾羽。ハヤブサ科のチョウゲンボウでした。川の周囲には人家、畑、草原などが広がっており、人家の屋根にはジョウビタキのメスが止まり、地面にはツグミやムクドリが歩いていました。すると突然地面にいた鳥たちが飛び立って行きました。あれ?と思った瞬間、地面付近までオオタカが急降下して来ました。狩りを仕掛けたようです。オオタカはすぐ上昇し、しばらく上空を旋回していましたが、足には何も持っていなかったので、狩りは失敗したようです。それにしても、観察会中にオオタカの狩りを見る機会は少ないので、とても幸運でした。

 さらに進み、遠くに見える雑木林の方を見ると、またしても猛禽類が雑木林上空に飛んで来ました。早速双眼鏡を覗いてみると、ノスリでした。立て続けに猛禽類を見られると嬉しくなります。草原にはカワラヒワが沢山飛んで来て、翼の黄色が目立ち、とても綺麗でした。その後土手に登り川を見渡すと、やはりヒドリガモやコガモなどのカモ類が多かったです。上空を見上げると、タカのように旋回する白い鳥が3羽見えました。よく見るとタカではなく、カモメ科のユリカモメでした。土手の上からも草原が見え、カシラダカ、シメが止まっているのが確認できました。坂川の支流まで来ると、またカワセミが止まっていました。今度はコバルトブルーの背中を向けていて、とても綺麗でした。下嘴は赤く、メスであることが分かりました。ここには橋があり、集合写真を撮ることにして、次の場所へ向かいました。

 その後橋を渡り、坂川沿いを歩いて行きました。そこですぐ目に入ったのは、高速で飛んで行く猛禽の姿でした。急いで双眼鏡で覗くと、尖った翼に長い尾羽。ハヤブサ科のチョウゲンボウでした。川の周囲には人家、畑、草原などが広がっており、人家の屋根にはジョウビタキのメスが止まり、地面にはツグミやムクドリが歩いていました。すると突然地面にいた鳥たちが飛び立って行きました。あれ?と思った瞬間、地面付近までオオタカが急降下して来ました。狩りを仕掛けたようです。オオタカはすぐ上昇し、しばらく上空を旋回していましたが、足には何も持っていなかったので、狩りは失敗したようです。それにしても、観察会中にオオタカの狩りを見る機会は少ないので、とても幸運でした。

 さらに進み、遠くに見える雑木林の方を見ると、またしても猛禽類が雑木林上空に飛んで来ました。早速双眼鏡を覗いてみると、ノスリでした。立て続けに猛禽類を見られると嬉しくなります。草原にはカワラヒワが沢山飛んで来て、翼の黄色が目立ち、とても綺麗でした。その後土手に登り川を見渡すと、やはりヒドリガモやコガモなどのカモ類が多かったです。上空を見上げると、タカのように旋回する白い鳥が3羽見えました。よく見るとタカではなく、カモメ科のユリカモメでした。土手の上からも草原が見え、カシラダカ、シメが止まっているのが確認できました。坂川の支流まで来ると、またカワセミが止まっていました。今度はコバルトブルーの背中を向けていて、とても綺麗でした。下嘴は赤く、メスであることが分かりました。ここには橋があり、集合写真を撮ることにして、次の場所へ向かいました。

 調整池は一週間前に下見した時には、工事が入り水が半分以上無くなっていました。水鳥もあまりいなかったので、今回心配していたのですが、水が元に戻っていて安心しました。池にはヒドリガモ、コガモ、カルガモ、そしてホシハジロのメスが1羽いました。他にもカイツブリ、カワウ、オオバン、カワセミなどが観察されました。また、池の対岸の木にノスリがいそうだと話していたら、本当に止まっていました。

 総合運動公園に入ると、数十羽のアトリが地面から飛び立ち、目の前の木に止まってくれました。オレンジ色でとても綺麗でした。その後日本庭園に行くとすぐ、混群に遭遇しました。エナガ、メジロ、シジュウカラが群れており、特にエナガの数が多かったです。そして日本庭園を抜け、公園の出入り口付近まで来ました。そこで「シロハラがいる」という声を聞き、探しましたが私は見られなかったです。2人見た方がいたので、カウントしました。その後は鳥合わせのため、流山市生涯学習センターへ向かいました。

生涯学習センターに入り一息ついて、鳥合わせを始めました。確認した種類を読み上げて、種類数を数えると、39種類でした。鳥合わせが終わり解散した後、セントラルパーク駅へ向かう途中、オナガがいました。鳥合わせ後ですがオナガを追加して、40種類になりました。
 こうして2016年最後の観察会も無事終了しました。下見の時より多くの野鳥を観察でき、大変嬉しく思います。これも皆様の眼力のお陰です。酉年の2017年も沢山観察できるよう務めて参りますので、会員の皆様、何卒よろしくお願いいたします。

◆ 観察した鳥
カイツブリ、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、ハイタカ、オオタカ、ノスリ、チョウゲンボウ、ヒドリガモ、コガモ、カルガモ、ヒシハジロ、コジュケイ、オオバン、イソシギ、ユリカモメ、キジバト、カワセミ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、シロハラ、ツグミ、エナガ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カシラダカ、アトリ、カワラヒワ、シメ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、(鳥合わせ後、オナガ)
以上40種