報告9月21日三番瀬海浜公園観察会


海なし県の栃木県で幼少期を過ごしたせいか、広大な海の広さ、潮の香りには憧れと共にためらいも感じてしまうのです・・・
さて感傷に浸る間もなく、昨年に続き今回の「三番瀬海浜公園観察会」はと言うと、「観察種は少なかったのですが、内容の濃い観察会でした」ということになりますね。
本日は大潮で干潮が10時59分、目の前にはすでに潮の引いた干潟が広がっていました。ウミネコが飛び交う潮溜まりを進んでいくと、最初に出迎えてくれたのはトウネン、ミユビシギたちです。大きさの違いが良く分かりました。


トウネン:15cm ミユビシギ:19cm
クチバシが人参色なのはミヤコドリ、白黒の姿にオレンジ色が目立ちます。ハマシギはお腹の黒さが薄くなっていました。


ミヤコドリ:45cm ハマシギ:21cm
いつもなら身近なダイゼンも遠い波打ち際です。オオソリハシシギの長いクチバシは、同定には大変助かりました。他団体のみなさんに混じり、おかげでちゃっかりとウズラシギも。茶色の帽子をかぶったような姿でハマシギの中に混じっていました。鳥合わせ後、オバシギも確認されましたよ。いまさん、お手柄です。


オオソリハシシギ:41cm


ウズラシギ:21cm オバシギ:28cm
突如シギたちが一斉に飛び立ちました。見上げると頭上をハヤブサが旋回しています。鳥たちの猛禽類に対する警戒心には恐れいりました。
そろそろ展望デッキに引き上げようとすると、今度はミサゴが帆翔していました。ミサゴは水中にダイブして魚を獲ります。まさかシギ・チドリたちを襲うことはないと思うのですが・・


ハヤブサは幼鳥のようでした。
なんだかんだと広い干潟を楽しむことができました。流山では見られない鳥たちでしたね。次回10月観察会は、利根運河。そして11月観察会は、新川耕地に渡来する「ケリを見よう」を特集します。内陸性のチドリの仲間です。乞うご期待ください。
●参加者 14名
●観察した鳥 カワウ、アオサギ、ダイサギ、ミサゴ、ハヤブサ、ミヤコドリ、ダイゼン、オオソリハシシギ、ミユビシギ、トウネン、ハマシギ、ウズラシギ、ウミネコ、ハシボソガラス、ハシブトガラス<鳥合わせ後+スズメ(Hatoさん)、オバシギ(いまさん)> 15+2=17種

写真提供:六甲おろしさん、Hatoさん、いまさん。ありがとうございました。