報告10月19日㈰ 利根運河・理窓公園
本日のコースは、運河から西深井にするか理窓公園にするか迷っていたのですが、前日の下見で理窓公園へ回ることにしました。西深井の冬鳥の小鳥たちは、まだ来ていないようです。「白鳥の池」のカモコースに期待を込めました。
さて水辺公園では、カルガモに混じって8羽ほどのヒドリガモがいました。今秋の先陣を切って帰ってきたカモたちに「お帰りなさい」ですね。
水辺公園から対岸へ渡ると、上空を見慣れない物体が羽ばたきもせずに野田方面へ滑空飛行、それも2羽。アオサギにしては妙に大きなサギ姿です・・。「コウノトリだ!」。 6月観察会に見た「ヤマト」、「ひなた」に間違いありません。思わぬ出会いに一同大感激。



野性味あふれた雄姿!
理窓公園を目指して運河を進むと、数羽のカルガモの中にマガモが1羽。肩身が狭そうでした。2羽の小さなカイツブリはすぐに潜るので、スコープには中なか入りません。バンとコガモは水際の枝藪に見え隠れ。モズの高鳴きは秋本番と響きます。久しぶりの観察会は、一喜一憂しながらほのぼのと進みました。




右下がコガモ、左上にバンがいるよ。
ひょうたん池まで来ると、なんと干上がって水がありません。ここはマガモ専用の越冬池でしたが今年は残念ですね。諦めていると、お尻の黄色い小鳥が池底を小走りしています。落ち着きのないこと。なんとキセキレイが2羽です。これも思わぬ出会いでした。やっとこさスコープにいれました。

キセキレイ。土色に黄色が映えます。
さて目的地の「白鳥の池」へ向かいます。その途中の「ハス田」を通ると、枯れ木に止まる怪しげな影。今度はお腹が赤いのです。なんとアカゲラでした。鳥たちとの出会いは本当に偶然の連続です。

これはコゲラ、アカゲラは飛び去ってしまいました。
やっと「白鳥の池」にたどり着くと、入り口の柵の上でカワセミ君がお出迎え。一度飛んだこのカワセミ君は、池の淵に止まり最後まで楽しませてくれました。池中央にはカルガモと20羽ほどのマガモたちがいます。まだ換羽途中のオスなど容姿は様々、ここでひと冬を過ごします。
池の水際には、ゴイサギの幼鳥「通称ホシゴイ」が隠れていました。赤い目でギロリとこちらに睨みを利かせています。お邪魔してごめんなさいね。


お出迎え後、お気に入りの枝へ。ありがとう、カワセミ君。
最後に「鳥合わせ」をすると丁度30種でした。解散後すぐのこと、ハス田付近の低空をタカが急旋回して小鳥を襲っています。翼をすぼめた狩り姿は一瞬の出来事でした。 ・・(何??、ハイタカ? オオタカ? ハヤブサ? ツミ・ノスリじゃないな・・。そういえば、あの辺りにドバトの食痕があったな)・・。頭の中は高速回転。残念ですが一瞬では同定できず。ここはハイタカSPとしましょう。食痕の主はこのタカだったのしょうね。ということで、本日の確認種は、30+1=31種となりました。
久しぶりの観察会は思わぬ出会いが続き、とてもとても内容の濃い観察会となりました。理窓公園にして正解、期待以上でしたね。参加されたみなさん、本日はお疲れさま、ありがとうございました。
これからが鳥を見るには良い季節になります。馴染みの冬鳥たちも、もうすぐやって来るでしょう。鳥を見ながら自然を楽しみましょう。
11月は新川耕地の「ケリを見よう」です。ご当地ならではの新企画、乞うご期待ください!! (写真提供:六甲おろし)
●参加者 19+(Web会員4)=23名
●観察した鳥 カイツブリ、カワウ、アオサギ、ダイサギ、ゴイサギ、コウノトリ、ヒドリガモ、コガモ、マガモ、カルガモ、バン、オオバン、キジバト、カワセミ、コゲラ、アカゲラ、キセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、エナガ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス(鳥合わせ後+ハイタカSP) 30+1=31種

